主な展覧会 Selected exhibitions
- 2025 「瀬戸内国際芸術祭2025」大島(高松)
- 2025 「大阪・関西万博2025」大阪ヘルスケアパビリオン野外(大阪)
- 2025 「第12回円空大賞展」岐阜県美術館(岐阜)
- 2024 個展「鴻池朋子展 メディシン・インフラ」青森県立美術館(青森)
- 2023 「六本木アートナイト2023/都市のいきもの図鑑」国立新美術館ほか(東京)
- 2022 個展「みる誕生」高松市美術館(香川) ; 静岡県立美術館(静岡)
- 2022 「瀬戸内国際芸術祭2022」大島(高松)
- 2020 個展 「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×鴻池朋子 鴻池朋子 ちゅうがえり」アーティゾン美術館(東京)
- 2020 「古典×現代 2020 時空を超える日本のアート」国立新美術館(東京)
- 2019 「瀬戸内国際芸術祭 2019」国立療養所大島青松園(香川)
- 2018 個展 「Tomoko Konoike: Fur Story」リーズアーツ大学(イギリス)
- 2018 個展 「ハンターギャザラー」秋田県立近代美術館
- 2017 「奥能登国際芸術祭 珠洲 2017」「物語るテーブルランナー in 珠洲」(石川)
- 2016 個展 「根源的暴力 Vol.2 あたらしいほね」群馬県立近代美術館
- 2016 個展 「根源的暴力 Vol.3 皮と針と糸と」新潟県立万代島美術館
- 2016 「Nousぬう」金沢21世紀美術館(石川)
- 2015 個展 「根源的暴力」神奈川県民ホールギャラリー
- 2012 「第5回東山魁夷記念 日経日本画大賞展」上野の森美術館(東京)
- 2012 「ジパング展 沸騰する日本の現代アート」新潟県立万代島美術館 ; 高崎市美術館(群馬)[2013];八戸市美術館(青森)[2013];秋田県立近代美術館[2013]
- 2010 「釡山ビエンナーレ Living in Evolution」釡山市立美術館(韓国)
- 2010 「大原美術館創立80周年記念特別展 大原BEST」大原美術館(岡山)
- 2009 個展 「インタートラベラー 神話と遊ぶ人」東京オペラシティアートギャラリー(東京)
- 2008 個展 「異界からの客人 六本脚オオカミと金沢の三日間」金沢21世紀美術館[松濤庵・山宇亭]、金沢市立中村記念美術館[旧中村邸・梅庵] (石川)
- 2008 「第3回広州トリエンナーレ ポスト植民地主義への決別」広東美術館(広州)
- 2005 「MOT アニュアル 2005 愛と孤独、そして笑い」東京都現代美術館
- 2005 「ストーリーテラーズ アートが紡ぐ物語」森美術館(東京)
- 2003 「City_net Asia 2003」ソウル市立美術館
作家について About the Artist
1960年秋田県生まれ。1985年東京藝術大学絵画科日本画専攻卒業後、玩具、雑貨などのデザインに携わり、現在もその延長で、アニメーション、絵本、絵画、彫刻、映像、歌、影絵、手芸、おとぎ話など、様々なメディアで作品を発表している。場所や天候を巻き込んだ、屋外でのサイトスペシフィックな作品を各地で展開し、人間の文化の原型である狩猟採集の再考、芸術の根源的な問い直し、エネルギー循環を考える。
鴻池は作品の製作とは別に2024年の青森県立美術館での個展を機に「メディシン・インフラプロジェクト」をスタート。大阪関西万博に送る同作家との協働を機にArtTankもプロジェクトのお手伝いをしています。
メディシン・インフラプロジェクトが契機とはどのようなものだったのだろうか。これについて作家は次のように語ています。
「東北の方々のお家に、私の作品を設置し保管していただきながら展示をする、というプロジェクトを始めました。一昨年に青森県立美術館(通称青森県美)での個展開催が決まった途端、私は作品を美術館ではなく、私の住む東京と青森県美との間にある広い広い東北という地形のどこかに、私の作品を設置するしかないな、と思いつきました。なぜか自分と目的地を直線的に結ぼうとする道筋がとても妙に感じ、その途中にこそ作品を展示して行こうと思ったのです、徹底的に。
関東にある私のスタジオと来年個展を開催する青森県美とは直線距離で約700km離れています。その間に広がる東北でこれまで私がご縁のあった場所に、次の展覧会までの間、過去作品を設置し預かってもらい、そうやって北に向かって点々と寄り道をしながら青森県美の方へ向かっていこうと思います。設置場所は観光地でも美術館でもなく、ごく普通の巡る季節の中にある景色や生活空間、仕事場、商店、庭、裏山、雑木林、学校、墓地などどこへでも。ご興味を持っていただける方々と縁があって巡り合ったら、これまでつくってきた絵画、彫刻、映像、絵本、アニメ、アースワーク…etc.から相性の合うものを選んでいただき、作品の「一時預かり所」として、次の展覧会まで展示保管していただけたらと思っています。」
メディシンインフラ プロジェクト:https://medicineinfra.com
鴻池朋子オフィシャルHP:https://tomoko-konoike.com
万博の展示が終わり、ヘルスケアパビリオンの外構に展示されていた10体の「サクヤオオカミ」達も展示当初から全国に散らばってゆくことを前提で考案さえていた。万博の会場から撤去され、移動は既に翌日に始まった。大阪城、伊丹空港、或いは省学校、公園、こどもホスピス、神社の杜、一般の集合住宅の庭へ「オオカミ」達は作品を必要としている人たちが居る場所から場所へと定期的に移動を続けている。この移動の軌跡を記録するために制作された「サクヤオオカミ プロジェクトブック」(2026年4月)には鴻池は次のように書いている。
「なぜこのような作品貸出しを始めたかというと、これまで仕事をしてきて、率直に作品というものは一緒に生活してみるのがいいと思っていたからです。触ったり好きな場所に移動したり、太陽や風と共にあったりするのはとてもいいです。私はそうやって来たので、そのまま他の方へも差し出そうと思いました。作品とは見ているだけのものでも、また大きな公的予算のある自治体や経済的に優位な人が持つものでもありません。自分の作品でなら貸出しは直ぐにできると思いました。」
「このプロジェクトはオオカミベンチという作品を、誰かに贈与するのでもなく、また誰かが購入して所有するのでもなく、ただシンプルに必要とされる人々の元へと無償で貸し出していこうという試みです。そして、作品と共に一定の時間を(それは数ヶ月から数年と様々)過ごした人々は、また次の地へと作品を送りだしていきます。町や村や山や海やどこへでも、これから出会うであろう作品を待っている未知の人の元へと、オオカミベンチをリレーのバトンのように手渡していきたいと思っています。」
