レアンドロ・エルリッヒ 「Infinite Garden」

2025年12月14日~

レアンドロ・エルリッヒによる新作「Infinite Garden」がTSURUMI こどもホスピスと、大阪・関西万博会場に完成。

photo: ArtTank

大阪の鶴見区、花博記念公園 鶴見緑地の一角にある「TSURUMIこどもホスピス」は生命を脅かす病気の子どもとその家族が、治療であきらめていた本来享受すべきその子らしい時間を叶える場所として2016年の春に設立された、子供たちの「できない」を「出来た」に変える場所。

2025年4月、TSURUMIこどもホスピスの外構にレアンドロ・エルリッヒの新作「Infinite Garden」が設置されました。ホスピスの管理下にある敷地ですが、10時から17時までは「あそび創造広場」として門が解放され、一般の方々も自由に出入りできる場所にあります。

Ⓒphoto: ArtTank

2025年4月26日と27日にかけ、レアンドロ・エルリッヒが来園し、完成式を開催。施設に通う子供たちがアーティストと一緒に植物の種や花を植え、作品が完成しました。

普段、土いじりを出来ない子供たち。或いは移り行く季節の変化を感じる機会も少ない子供たちと一緒に育ててゆく、無限に続くお庭となりました。

種を植える子供たち
子供たちの名前を立てた札
来れない子供と携帯で話をしながら代わりに花を植える。
子供たちにも分かるように「無限のお庭」という日本語タイトルが付けられた。
大学生になったばかりの子供も参加。

場所: 大阪府大阪市鶴見区浜1丁目1−77 TSURUMIこどもホスピス

企画・製作:ArtTank (小平悦子+近藤俊郎)

一方、大阪・関西万博会場の「静けさの森」には万博会期中のみ展示される「Infinite Garden - Joy of Diversity」が完成。作品の形状はホスピスとほぼ同様であるが、日本庭園、サボテン園、など4つのスペースに全く異なる趣の異なる庭を創出。それぞれの空間が固有の小宇宙を作りながらも、全体としては一つの調和した作品となった。

Ⓒphoto: Keizo Kioku
Ⓒphoto: Keizo Kioku
Ⓒphoto: Keizo Kioku
Ⓒphoto: Keizo Kioku

場所: 大阪・関西万博 静けさの森

会期: 2025年4月13日(日)から10月13日(月)までの184日間

キュレーション:宮田裕章、長谷川祐子

製作監修:ArtTank (小平悦子+近藤俊郎)