岩崎貴宏 欧州文化首都 Oulu 2026にアートプロジェクト。フィンランドのオウルにて屋外設置作品を完成。
「真のヨーロッパ統合には、経済的な結びつきだけでなく、文化の相互理解が不可欠である」という理念に基づき、1985年にギリシャの文化相だったメリナ・メルクーリの提唱でスタートしたEuropean Capital of Culture (欧州文化首都)。EUが毎年1~3都市を選定し、その都市で1年間にわたって演劇、音楽、美術など多彩な文化・芸術イベントを集中的に開催する一大プロジェクト。日本の「東アジア文化都市」プロジェクトのモデルにもなっている。
2026年の今年はフィンランド北部の中核都市、オウル(Oulu)市にて開催。Ouluは河川がボスニア湾に注ぐエリアに位置している港湾都市で周辺には森林が広がっている。
Oulu 2026では様々な文化イベントが行われているが、岩崎貴宏が参加する屋外における展覧会「Climate Clock」は地球規模でおこる環境の変化がテーマ。岩崎の他にRanti Bam (ナイジェリア)、Gabriel Kuri (メキシコ)、Superflex (デンマーク)など、計6名のアーティストがOulu市内の様々な場所に作品を恒久設置を前提に作品を計画した。
岩崎が与えられた場所はイルキミンキ(Ylikiiminki)という村のキミンキヨキ川(Kiiminkijoki)の畔。キミンキヨキ川は、全長約170kmの貴重な手付かずの自然が残る清流で、イルキミンキはかつて川や海を行き来するための船の船体の防水・防腐・防虫を目的とした「木タール」の生産が行われていたエリアとのこと。
そうした背景もあり、作家は地元の船大工さんに巨大な樽の制作を依頼。その一方でその樽を覗いて見えてくる作品を検討し、そのモチーフとしてイルキミンキをはじめとするオウルの教会など、建物をモチーフとした雪の結晶のような作品を制作。樽の中を覗くと、星空から降り注ぐ雪の結晶が建物を形作る世界が広がる。

ArtTankは本作品の見え方の実験から設置までのプロセスにおいてアーティストである岩崎貴宏さんのサポートをさせていただきました。
展示期間: 2026年6月13日より
場所:Kirkkosuvanto Beach, Ylikiiminki, Kirkkoranta 18, 91300 Oulu
official website: https://share.google/HgDTdmpXgdmTucZZg


