岩崎 貴宏 欧州文化首都 Oulu 2026 にて新作

2026年05月16日~

岩崎貴宏 欧州文化首都 Oulu 2026にアートプロジェクト。フィンランドのオウル市にて屋外設置作品を完成。

岩崎貴宏 / Architectural Snowflakes: Letters from Heaven / 2026

「真のヨーロッパ統合には、経済的な結びつきだけでなく、文化の相互理解が不可欠である」という理念に基づき、1985年にギリシャの文化相だったメリナ・メルクーリの提唱でスタートしたEuropean Capital of Culture (欧州文化首都)。EUが毎年1~3都市を選定し、その都市で1年間にわたって演劇、音楽、美術など多彩な文化・芸術イベントを集中的に開催する一大プロジェクト。日本の「東アジア文化都市」プロジェクトのモデルにもなっている。

2026年の今年はフィンランド北部の中核都市、オウル(Oulu)とスロバキアのトレンチーン(Trenčín)の2都市が文化首都となった。今回のアート作品の舞台となるOuluは河川がボスニア湾に注ぐエリアに位置している港湾都市で周辺には森林が広がっている。

Oulu 2026では様々な文化イベントが行われているが、岩崎貴宏が参加する屋外における展覧会「Climate Clock」は地球規模でおこる環境の変化がテーマ。岩崎の他にRanti Bam (ナイジェリア)、Gabriel Kuri (メキシコ)、Superflex (デンマーク)など、計6名のアーティストがOulu市内の様々な場所に作品を恒久設置を前提に作品を計画した。

岩崎貴広 / 2026 / Architectural Snowflakes: Letters from Heaven / project for Climate Clock, Oulu 2026, European Capital of Culture

岩崎が与えられた場所はイルキミンキ(Ylikiiminki)という村のキミンキヨキ川(Kiiminkijoki)の畔。キミンキヨキ川は、全長約170kmの貴重な手付かずの自然が残る清流で、イルキミンキはかつて川や海を行き来するための船の船体の防水・防腐・防虫を目的とした「木タール」の生産が行われていたエリアとのこと。

そうした背景もあり、作家は地元の船大工さんに巨大な樽の制作を依頼。その一方でその樽を覗いて見えてくる作品を検討し、そのモチーフとしてイルキミンキをはじめとするオウルの教会など、建物をモチーフとした細密な雪の結晶のようなピースを制作。それぞれのピースはすべて異なった形をしている。樽に設けられた小さな窓を覗くと、暗闇の中に星空から降り注ぐ雪の結晶が形作る世界が広がる。

ArtTankは本作品の見え方の実験から設置までのプロセスで、アーティストである岩崎貴宏さんのサポートをさせていただきました。

展示情報

展示期間: 2026年6月13日より (恒久設置)

場所:Kirkkosuvanto Beach, Ylikiiminki, Kirkkoranta 18, 91300 Oulu

作品情報: 樽: φ 1560 mm x hight 2900mm, フィンランドの建物の形をした112 個の雪の結晶

official website 、作家インタビュー : https://share.google/HgDTdmpXgdmTucZZg