竹中 美幸 物語はつづく Never Ending Journey at 大垣市スイトピアセンター

2023年02月04日~2023年03月21日

竹中美幸が岐阜県大垣市にて個展開催。芭蕉の奥の細道の出発点である大垣が竹中美幸のアーティストとしての出発点でもある。この展覧会ではアーティスト竹中美幸が構想するアイデアを具現化することをテーマにArtTankはアーティストと共同作業するかたちで展覧会に参画しました。

映像作品 / photo by Nakamura Akira

岐阜県大垣市のスイトピアセンターにて竹中美幸の個展を開催。大垣は芭蕉の奥の細道の終着点であり、逆にアーティスト竹中美幸の出発点となります。江戸から大垣へ向かう芭蕉の旅路と、大垣から東京へ向かったアーティストの現在を重ねるとともに、芭蕉が訪れた北陸、東北の地をアーティストが再訪。現在の風景を取材しながら、大垣の会場に芭蕉の足取りと現在の風景を重ねていきました。

ArtTankは竹中美幸の形にならない構想を展覧会において視覚化することを作家との共同作業のなかで行いました。

展示室3 / photo by Nakamura Akira
展示室3 / photo by Nakamura Akira

展示室3では竹中美幸が芭蕉の江戸から大垣への道のりをたどりながら、その道を光の線で再現するとともに道中の現在の風景をコラージュするインスタレーション。竹中にとっては逆に東京から故郷の大垣への道のりを辿る行程となります。道のりを歩く旅人の心臓の鼓動が低音が空間で響き、旅の道のりが赤い線として伸びてゆく。道のりが示されるとともに道程の資料が見えてくる音と光のインスタレーション。 

photo by Nakamura Akira

展示室2はドーム状のプラネタリウムを想起させる作品。もともと展覧会の会場にあったプラネタリウムを念頭に残っていたフイルムと映写機をもとに動く影絵のインスタレーションを制作 (写真右)。左はフイルムと動く影絵を使った新作。スイトピアセンターというかつてプラネタリウムや映写機があった場所で行われる展覧会ということでこれまでフイルムを素材にしてきた竹中美幸が構想していたものをいったん文字にして作品として実現しました。

photo by Nakamura Akira

展示期間: 2023年2月4日〜3月21日

場所:岐阜県大垣市スイトピアセンター